青野城合戦

城主青野貞政の青野城へ敵が攻めてきた。多勢に無勢ながら策をめぐらし、よく戦った
が、ついに落城の時が迫った。

敵が登れないように斜面に竹の皮を敷いた。敵はすべって登れない。

そこで竹の皮に火をつけた。火は紅蓮(ぐれん)の炎をあげて城に燃え移った。

貞政は「今やこれまで」と家宝の金の茶釜を白ツツジの根元に埋め、猛火の中に飛び込
み自害したという。
イラスト:岩本芳子             
出展:教育委員会「みんわまっぷ」平成7年
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