パソコン何でもQ&A

023 ホームページをアップする時の基本的な考え方
【1】 「アップしたいが何を載せたら?」→アップしても非公開なら気楽です
 プロバイダーとEメールの契約をしている場合、ホームページとして使える容量が無料で提供されています。
これをホームページスペースといいます。
 プロバイダーによって違いがありますが、大体その容量は10メガです。1メガとは1MBと書き、フロッピーデ
ィスク(FD)1枚分です。10MBとはFD10枚分になります。
 これを使わない手はありません。
 アップしても、ホームページアドレスを公開する場合と、ホームページアドレスを公開しない場合があります。
公開しない場合、携帯電話と同じく、アドレスを知らない人は、見ることは出来ません。
 初歩的なホームページなので、他人が見たら恥ずかしいと思い煩うことはありません。
 ホームページアドレスを公開している例として、私の場合は、忠臣蔵です。定期講座や塾の卒業生の方で
は、和紙人形とか古裂人形、写真日記、大鳥圭介、喜寿からのスローライフがアップされています。
 何から始めていいか分からない人は、家の庭や近所の公園に咲く四季の花をアップしたり、旅行記をアップ
したり、家族の記録など、無理なく継続できるテーマをお勧めしています。
【2】 「アップの基本的留意点は何ですか」(1)→写真を使って、1ページ6万バイト以下にする
 ブロードバンド(広帯高速通信回線)が騒がれていますが、現在ブロードバンドの使用者は3分の1で、残り
の3分の2はダイヤル接続1秒間に5万6000ビット=1ビットは8分の1バイトなので7000バイトなので、
1文字が2バイトと計算すると3500文字送信)やISDN(1秒間に12万8000ビット=1万6000バイト送信)で
す。
追加:最近、ブロードバンドは急速に導入されています。しかし、私の定期講座の受講生の方の実態をみても
半数近くが、ナローバンドのダイヤル接続かISDNです。
 私の住んでいる相生市では、矢野地区が環境面で不利な地域にあり、NTTの情報では、ADSLを導入しても
予想速度は7.61Mbpsですから95万1000バイトです。FD1枚=1Mb=100万バイト
ダイヤル接続 56kbps 5万6000ビット 7000バイト この数値は最良の時で
混雑している時はこの
数倍も遅くなります。
I S D N 128kbps 12万8000ビット 1万6000バイト
低速ADSL 1.00Mbps 100万0000ビット 12万5000バイト
相生市矢野地区 7.61Mbps 761万0000ビット 95万1000バイト
高速ADSL 47.00Mbps 4700万0000ビット 587万5000バイト
光ファイバー 100.00Mbps 10000万0000ビット 1250万0000バイト
 ホームページをアップした場合、自分でアップして確認します。ページがスムーズに表示されれば、それが
正式アップになります。これは1つの条件をクリアしてはいますが、見る人の条件をクリアしていません。
 閲覧する人が、アナログ・ダイヤル接続の場合、1秒間=6万バイト以下にしていないと、表示までに時間が
かかり、見てくれません。
 私の結論は「全ての人に見てもらう前提のホームページは、1ページ6万バイト以下に抑える」ということで
す。
 写真1枚なら6万バイト、2枚なら1枚が3万バイト、6枚使うなら1枚が1万バイトという計算です。パソコン
で見るなら、十分楽しめます。私のホームページもその原則で作っています。
 1ページ6万バイト以下なら、フロッピーディスク(FD)1枚には約17ページ入ります。無料の10メガバイトな
ら、170ページ(17ページ×FD10枚=170)をアップできます。
 写真を1枚=1万バイトにすると、1020枚(1ページ6枚×170ページ=1020)の写真が無料でアップ出来
ます。
【3】 「アップの基本的留意点は何ですか」(2)→文字だけなら、無料で5670ページをアップ
 無料のホームページスペースは大体10メガバイトです。フロッピーディスク(FD)10枚分です。
 FD1枚は1メガバイトで、約100万(1,000,000=1000キロ)バイトです。
 漢字は2バイトで1文字を使用します。FD1枚=1,000,000バイトなら、50万文字が入ります。高校の日本
史教科書1ページは「43行×41文字=1763文字」です。FD1枚にテキストで保存すると、567ページ、つ
まり高校の教科書が1冊まるまる入れることが出来ます。
 文字だけのホームページなら、無料のホームページスペース10メガで5670ページアップできます。
 3500文字の日本語をテキストで保存すると、7,000バイト使います。
 3500文字の日本語をホームページビルダーV3で保存すると、8,000バイト使います。一部文字を拡大した
り、文字に色を付けたりしているからです。
 3500文字の日本語をワードで保存すると、35,000バイト使います。文字の大きさを調整したり、見映えよく
したり、「小さな親切大きなお世話」をしているためです。
 この「パソコンQ&A」は、写真をほとんど使っていない理由は、容量を節約する意味もあります。
【4】 「アップの基本的留意点は何ですか」(3)→継続は力なり(月1回アップ)
 前回のブログの所でも書きましたが、毎日アップすることは、数ヶ月間は可能です。しかし、見てもらう前提の
メッセージを毎日書くことは、時間的に余裕があっても、意志力が強くても書けません。
 雑文なら書けるでしょう。雑文なら、数ヶ月もすれば、誰も反応しなくなるでしょう。
 私は、月1回のアップをお勧めしています。最近、アップ2年目の方が、私の「月1回アップ」の意味が分かっ
たと言われていました。継続はそれほど大変なのです。だから力になるのです。
 私の塾の卒業生で、10日に1回のアップにチャレンジし、実行されている方がいます。2004年4月からです
から、まもなく1年半になります。若さと強烈な意志力の持ち主です。その力に感動を覚えます。
 アップした時、あれもこれも欲張ってアップすると、すぐネタ切れになります。1回に1ページでいいのです。
毎月アップすることが大切です。
 吉川英治氏に師事していた杉本苑子氏は、なかなか文壇デビューを認めてくれないので、その理由を聞い
たそうです。すると吉川英治氏は、「あなたはデビューして賞を獲得する力を持っている。今まで、賞を獲得し
て潰れていった作家は多い。次作がないからだ。賞を獲得した後、傑作を出すと作家としての地位を確立出
来る。そのために、あなたは、賞後にそなえ、たくさん作品を蓄積すべきだ」というようなことを話しました。
 杉本苑子氏は、「今あるのは、吉川英治先生のあのアドバイスのお陰です」と話しています。
 打ち上げ花火は誰でも打ち上げます。御祝儀で褒めてくれます。しかし。その次を多くの人が期待している
のです。
【5】 「アップの基本的留意点は何ですか」(4)→オードブルでなく、一品料理を
 1ページに6万バイト以下という制約は、1ページに最大で6枚以下の写真を使うということです。
 パソコンの画面に納めるという意味でもあります。
 納まらない時は、テーマごとに2ページ、3ページと分割すべきです。制作者の論理からすると、これもあれも
見て欲しいということでしょう。しかし、閲覧する側の論理からすると、見たいものと見たくもないものを一緒に見
せられと堪らないでしょう。これをオードブル的ホームページと呼んでいます。
 自分にとってお気に入りの写真10枚から6枚選ぶ。苦労して、苦労して4枚をカットするから、その苦労が閲
覧する側に伝わるのです。これを一品料理的ホームページと呼んでいます。
 一品料理をパソコン画面に納まるように編集します。リンクして、「次はどんな料理かな」と楽しみがら、閲覧し
てくれるのです。
 最後に、無料のホームページを使って、最初は、非公開で、何でもアップして、自分で楽しんでくだ
さい。