パソコン何でもQ&A

027 公的機関がしてはいけないこと(1)ーワードでホームページをアップ
【1】 最近、変で、困ったパソコンリーダーに出会う
 私的には、自分の趣味を、自由に、運営できます。
 公的機関とは、公立の学校や市役所・町役場など、税金で運営されている機関です。ここでは、公的機
関を対象に話を進めたいと思います。市民・町民の意識が向上することで、公的機関の意識が向上するこ
とも事実です。
 最近、ホームページに関して、行事や研修に招かれることが多くなりました。行事や研修を通じて、色々
なパソコンのリーダーと出会うのですが、私にとって、変で、困ったリーダーに出会うことも多くなりました。
 最高傑作が、「上司(パソコンリーダー)から、ワードで作った文書を、エクセルで書き直せと言われた」と
いう人に出会いました。自分の趣味を職務命令するとも思えず、念を押しましたが、「自分だけではない」
というので、別の人にも確認すると、本当の話でした。
 次に多いのが、私の定期講座のボランティア的塾の卒業生が「ホームページ、ホームページ」とあちこち
の職場や、地域で発言しています。それに対して、職場や地域のパソコンリーダーは「ワードやエクセルで
もホームページはアップ出切るよ」と反論するらしいです。
 私からすると、変で、困ったリーダーだと思うのですが、本人はいたって「まっとう」と思っているギャップが
パソコンが正しく普及しない原因です。
【2】 「データベース」と「情報処理」の違い
 私は、兵庫県立教育研修所で10年以上もパソコンの講師をしてきました。テーマは、「パソコンを授業
にどう利用するか」とか、「パソコンを学校でどう活用するか」などでした。
 色々な学校でホームページ作成の研修会に招待されました。
 その体験を通して、私の提案をします。異論・質問、大歓迎です。議論を通じてより進歩したいです。
 何度も、この項で紹介しましたが、多くの先生が「データベース」ということと「情報処理」ということを正しく
理解していないということでした。
 パソコン用語辞典で調べてみると、「データベース」とはデータをある規則で蓄積し、コンピュータで処理
できるようにしたものとあります。「情報処理」とは蓄積されたデータをコンピュータで加工して、その結果を
出力することとあります。
 (1)「データベース」とは、ワードやエクセル、ホームページビルダーでファイルを作成することです。ペー
パーレス化されていますので、それなりの意味・価値はあります。
 (2)「情報処理」とは、バラバラなファイルをリンクすることで、有機的に結合し、その人・その時にあったよ
ように加工し、パソコン上で、ラン上で、或いは印刷して出力することです。 
【3】 ワードでホームページをアップの問題点T(容量が4倍重い)
 ワードで作成した文書を「Webとして保存」すれば、インターネットにアップ出来ます。
 どこが問題なのでしょうか。
ワードをWeb化したホームページ ホームページでアップしたホームページ
(1)ワードをWeb化した文書の容量は29kb。ホームページの約4倍
(2)ホームページでアップしたホームページの容量は8kb。
 「重いワードよさようなら」。その理由はこちらをクリック→実践例
【4】 ワードでホームページをアップの問題点U(ソース画面が複雑)
 どうして、「ワードをWeb化したホームページ」は「ホームページでアップしたホームページ」より約4倍重
いのでしょうか。
(1) <td width=122 valign=top style='width:91.2pt;border-top:none;border-left:
none;border-bottom:solid windowtext 1.0pt;border-right:solid windowtext 1.0pt;
mso-border-top-alt:solid windowtext .5pt;mso-border-left-alt:solid windowtext .5pt;
mso-border-alt:solid windowtext .5pt;padding:0mm 5.4pt 0mm 5.4pt'>
<p class=MsoPlainText><span lang=ZH-TW style='font-family:"MS ゴシック";
mso-bidi-font-family:"MS ゴシック";mso-fareast-language:ZH-TW'>19。陸羯南</span><span
lang=EN-US style='font-family:"MS ゴシック";mso-bidi-font-family:"MS ゴシック"'><o:p></o:p>
</span></p>
</td>
<td width=128 valign=top style='width:96.0pt;border-top:none;border-left:
none;border-bottom:solid windowtext 1.0pt;border-right:solid windowtext 1.0pt;
mso-border-top-alt:solid windowtext .5pt;mso-border-left-alt:solid windowtext .5pt;
mso-border-alt:solid windowtext .5pt;padding:0mm 5.4pt 0mm 5.4pt'>
<p class=MsoPlainText><span lang=ZH-TW style='font-family:"MS ゴシック";
mso-bidi-font-family:"MS ゴシック";mso-fareast-language:ZH-TW'>20。</span><span
style='font-family:"MS ゴシック";mso-bidi-font-family:"MS ゴシック"'>高山樗牛<span
lang=EN-US><o:p></o:p></span></span></p>
</td>
(1)「ワードをWeb化したホームページ」では陸羯南と高山樗牛を表示するのに、膨大な不要文字を使用
(2) <TR>
<TD align="left">16。原担山</TD>
<TD align="left">17。国木田独歩</TD>
<TD align="left">18。田口卯吉</TD>
<TD align="left">19。陸羯南</TD>
<TD align="left">20。高山樗牛</TD></TR>
(2)「ホームページでアップしたホームページ」では必要最小限の文字で、5人の名前を表示出来ます。
 重い理由を説明します。英語の半角英数1文字は1bです。日本語1文字は2bです。膨大な不要文字を
使用している「ワードをWeb化したホームページ」の問題点です。
 私は、「Word98」以降、重いワードを卒業して、長文はテキストエディタのメモ帳を使用しています。これ
は世界標準(.txt)でとても軽く、ワードにもエクセルにもホームページにもコンバートできます。
 私たちの世界では、データのやり取りは世界標準のテキスト(.txt)ですることが常識です。
 実は、ホームページ(.html)もテキスト(.txt)と同じ世界標準なんです。軽いんです。
 メールもテキスト(.txt)で文書化して、送信しています。世界標準で、軽いからです。
【5】 ワードでホームページをアップの問題点V(加工・修正が不可能)
 「情報処理」とは、バラバラなファイルをリンクすることで、有機的に結合し、その人・その時にあったよ
ように加工し、パソコン上で、ラン上で、或いは印刷して出力することです。
 ホームページでは、リンク先のソース画面で、加工・修正します。ワード・エクセルやホームぺ^ジビルダー
使用せず、ソース画面で加工・修正します。そのことによって、作業の効率化・時間の節約化が可能です。
「ワードをWeb化したホームページ」では膨大な不要文字を使用しているため、加工・修正が不可能です。
「ホームページでアップしたホームページ」では必要最小限の文字なので、加工・修正が非常に簡単です。
 ペーパーレス化して情報処理化すれば、作業の効率化・時間の節約化が図れるというのは、ホームペー
ジのソフト使うかか、html言語を直接入力することで初めて可能となるのです。実践例←ここをクリック
【6】 ワードでホームページをアップの問題点W(全員が閲覧できない)
 公的機関である学校や市役所は、税金で賄われています。当然、ホームページに限定すれば、全員が
閲覧できるというのが最低の条件です。
 現在のインターネット環境は、ADSLや光ファイバーが浸透しているとはいえ、未だ50%近くが電話回線
やISDNという劣悪な環境を使用しています。そこで、60kb以下に抑えるのが義務です。
 ホームページは、写真や地図やカットなどが有効な手段として使われます。
 この例では、「ワードをWeb化したホームページ」では、文字文章だけで、29kbです。残り31kbしか、有
効な写真などが使えません。
 この例では、「ホームページでアップしたホームページ」では、文字文章だけで、8kbです。残り52kbも、
有効な写真使えます。
【7】 ワードでホームページをアップの問題点X(後任に引継ぎが困難)
 ワードはワープロソフトとしては汎用性があります。汎用性とは、誰でも、何処でも、安価に入手し、使用し
ているという意味です。
 「ワードをWeb化したホームページ」は、特殊で、汎用性がありません。前任者から引き継いだ人が1から
やり直す現場に何度も立ち会いました。特殊なソフトは、継続性がないのです。
 ホームページビルダーはホームページソフトとして汎用性があります。「ホームページでアップしたホーム
ページ」は、後任者も、汎用性のあるソフトを使用する限り継続性があり、効率化が図れるのです。
【8】 今後の予定
 今後は、エクセル、写真、PDF、JavaScriptなどを扱います。