山本花萌さん(26歳)の相生詩情(2)
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「中学三年で、受験勉強しないといけない時期だったにもかかわらず、近くの羅漢の里へ行って、美術 の宿題にかこつけて、絵ばかり描いていました」。色々なテーマのポスターの募集があり、10個ほど応募 したという。テーマに合わせてイメージがすっと湧いてくるという。 専門的に絵の道に進もうとしてのは何時ごろですか?との問いに「高校進学の進路相談の頃です。」 そのきっかけはなんですか?と聞くと、「私が一日中そうやってあきもにせず絵を描いていたので、普 通の進学はあきらめ、もうそっちの方面に進んだらと、両親が思ったのかもしれませんね。」 地元の進学校に進んだ山本さんですが、一年生の冬に、初めて絵の塾へ行った時、そこの生徒さんの 厳しいデッサン等の、勉強している姿勢にびびってしまったそうです。そこで、山本さんは「やっぱり趣味 で描いているほうが楽しいかも・・・」と思ったはずなのですが、なぜか二年に上がるときには、やっぱり厳 しくても、興味の持てないことより、好きなことを勉強したい!と強く思ってそのまま続ける決意をしました。 その後は、誰に反対されても、美術方面に進む決意がひるむことはなかったと言います。 昔から「芸は身を助く」と言うが、そう簡単に芸が身に付くものではないというのが、山本さんの話を聞い てよく分かります。簡単に身に付けば、身を助く程の力にはなり得ない。若い山本さんだ。色んなことを体 験してイメージをどんどん逞しく膨らませていって欲しいものである。 |