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「徳政論議ー二大事業」

『日本後紀』
「延暦二十四年条
十二月壬寅、(中略)是の日、中納言近衛大将従三位藤原朝臣内麻呂、殿上に侍す。勅有りて参議右衛士督従四位下藤原朝臣緒嗣と、参議左大弁正四位下菅野朝臣真道とをして、天下の徳政を相論せしむ。時に緒嗣議して日く、『方今天下の苦しむところは、軍事と造作となり。この両事を停めなば百姓安んぜん』と。真道異議を確執し、肯て聴かず。帝、緒嗣の議を善しとし、即ち停廃に従う。有識これを聞きて 感嘆せざるはなし」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)