(s0130)
「最澄と空海の交渉」 |
| 『性霊集補闕抄』 |
| 「(上略)それ秘蔵の興廃は、ただ汝と我とにあり。汝もし非法にして受け、我もし非法にして伝えなば、すなわち将来求法の人、何に由りてか求道の意を知ることを得んや。非法の伝授、これを盗法と名づく。すなわちこれ仏をあざむくなり。 また秘蔵の奥旨は、文を得るを貴しとせず。ただ心を以て心に伝うるに在り。文はこれ糟粕、文はこれ瓦礫。糟粕瓦礫を愛すればすなわち粋実至実を失う。真を棄てて偽を拾うは愚人の法なり。愚人の法には汝随うべからず、また求むべからず」 |
| 現代語訳や解説については下記を参考にしてください |
| 『詳説日本史史料集』(山川出版社) |
| 『精選日本史史料集』(第一学習社) |
| 『日本史重要史料集』(浜島書店) |
| 『詳解日本史史料集』(東京書籍) |