(s0243)
「倭絵の発達」 |
『古今和歌集』 |
「二条の后の春宮のみやす所と申しける時に、御屏風に竜田川にもみぢながれたるかたをかけりけるを題にてよめる そせい もみぢ葉の ながれてとまる みなとには 紅深き 浪やたつらん さだやすのみこの、きさいの宮の五十の賀たてまつりける御屏風に、さくらの花のちるしたに、人の花みたるかたかけをよめる ふぢはらのおきかぜ いたづらに すぐす月日は おもほえで 花みてくらす 春ぞすくなき 内侍のかみの、右大将藤原朝臣の四十賀しける時に、四季のゑかけるうしろの屏風にかきたりけるうた そせい 山たかみ くもゐに見ゆる さくら花 心の行きて をらぬ日ぞなき めづらしき こゑならなくに 郭公 こゝらのとしを あかずもある哉 住のえの まつを秋風 吹くからに こゑうちそふる おきつしらなみ 白雪の ふりしく時は みよしのの 山した風に 花ぞちりける」 |
現代語訳や解説については下記を参考にしてください |
『詳説日本史史料集』(山川出版社) |
『精選日本史史料集』(第一学習社) |
『日本史重要史料集』(浜島書店) |
『詳解日本史史料集』(東京書籍) |