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「鹿ケ谷の陰謀」

『玉葉』
「治承元年六月条
一日、人伝え云く、入道相国、八条亭に坐し、師光法師 法名西光、法皇第一の近臣なり。加賀守師高の父、を召し取り、これを禁錮す。(中略)又今旦、成親卿を招き寄せ、同じく以て禁錮す。殆ど面縛に及ぶと云々。武士、落中に充満し、禁裏に雲集す。(中略)猶、院近臣ら悉く以て搦め取るべしと云々。
二日、去んぬる夜、西光の頚を刎ね了ぬ。又成親卿、備前国に流し遣わす。武士両三人を相副うと云々。或いは云う、西光尋問せらるるの間、入道相国を危むべきの由、法皇及び近臣等、謀議せしむるの由、承伏す。又その議定に預かるの人々の交名を注し申すと云々。彼の状に随いて捕え搦むべきの輩、太だ多しと云々。
十日。或る人云く、西光、事実の事を白状すと云々」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)