(s0269)
「富士川の対陣」 |
『平家物語』 |
「治承四年十月十六日条 その夜の夜半ばかり、富士の沼にいくらもむれゐたりける水鳥どもが、なににかおどろきたりけん、たゞ一どにばっと立ちける羽音の、大風いかづちなどの様にきこえければ、平家の兵共、『すはや源氏の大ぜいのよするは。斎藤別当が申つる様に、定て搦手もまはるらん。とりこめられてはかなうまじ。こゝをばひいて尾張河洲俣をふせけや』とて、とる物もとりあへず、我さきにとぞ落ゆきける」 |
現代語訳や解説については下記を参考にしてください |
『詳説日本史史料集』(山川出版社) |
『精選日本史史料集』(第一学習社) |
『日本史重要史料集』(浜島書店) |
『詳解日本史史料集』(東京書籍) |