(s0270)

「富士川の対陣」

『玉葉』
「官軍の勢を計るのところ、彼是相並びて四千余騎、(中略)各休息するの間、官兵の方の数百騎、忽ち以て降落し敵軍の城に向かい了ぬ。拘留するに力なし。残るところの勢わずか一二千騎に及ばず。武田方四万余と云々。敵対するに及ぶべからざるにより、竊に以て引き退く。是れ則ち忠清の謀略なり。維盛において敢えて引き退くべきの心なしと云々。而るに忠清、次第の理を立てて再三教訓す。士卒の輩も多く以てこれに同じ。仍て黙止することあたわず」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)