(s0292)

「武家社会の動揺。将軍実朝」

『吾妻鏡』
「宗政、眼を怒らして仲兼朝臣に盟いて云く、(中略)凡そ右大将家の御時、恩賞を厚くすべきの趣、頻に以て厳命ありと雖も、宗政諾い申さず、只望むらくは御引目を給わり、海道十五箇国中に於て、民間の無礼を糺し行うべきの由、啓さしむるの間、武備を重んぜらるるの故、忝くも一の御引目を給わり、今に蓬屋の重宝となす。当代は歌鞠を以て業となし、武芸廃するに似たり。女性を以て宗となし、勇士なきが如し。又没収の地は、勲功の族に充てられず、多く以て青女等に賜う。所謂、榛谷四郎重朝の遺跡は五条局に給い、中山四郎重政の跡は下総局に賜うと云々」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)