(s0294)
「尼将軍」 |
『吾妻鏡』 |
「承久三年五月十九日、壬寅、二品、家人等を簾下に招き、秋田城介景盛を以て示し含ませて日く、皆心一にして奉るべし。是最後の詞なり。故右大将軍、朝敵を征罰し、関東を草創してより以降、官位と云ひ俸禄と云ひ、其の恩、既に山岳よりも高く、溟渤よりも深し。報謝の志浅からんや。而るに、今逆臣の讒に依りて、非義の綸旨を下さる。名を惜しむの族は、早く秀康・胤義等を討ち取り、三代将軍の遺跡を全うすべし。但し、院中に参らんと欲する者は、只今申し切るべし者、群参の士悉く命に応じ、且は涙に溺れて返報を申すこと委しからず。只命を軽んじて恩に酬いんことを思ふ」 |
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現代語訳や解説については下記を参考にしてください |
『詳説日本史史料集』(山川出版社) |
『精選日本史史料集』(第一学習社) |
『日本史重要史料集』(浜島書店) |
『詳解日本史史料集』(東京書籍) |