(s0335)

「鎌倉幕府の滅亡」

『増鏡』
「新田小四郎義貞…武蔵国より軍をおこしてけり。…五月十四日鎌倉を立て向ふ。 その勢十萬余騎、高時入道の一族、附き随ふものそこら満ちひろごりて、鎌倉始まりし頼朝の世、時政より今に至るまで多くの年月をつめり。僅かなる新田などいふ国人に、たやすくいかでかは亡さるべきと覚えしに、程なく十五日に敵既に鎌倉に近ずくよし聞えて、家々を毀ち騒ぎののしる。世の既に滅するにやと覚えしとぞ、人はかたり侍りし。…かくて日々の軍にうち負、同じき二十二日、高時以下腹切りてうせにけり」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)