(s0377)
「動乱と寺社」 |
| 『金剛三昧院文書』 |
| 「定め置く 金剛峯寺衆徒一味契状の事 条々 一、当山の衆徒、官軍を停止すべきの事 右、当山は、日域第一の仏土、天下無双の仙窟なり。(中略)ここに天下擾 乱の後、宮武両家の間、ややもすれば衆徒に対して官兵を催促し、その罪を 表わしその威を施す。(中略)世のため法のため、歎かざるべからず。自今 以後においては、尽未来の際に至るまで堅く制禁を守り、官兵に参るべから ず。 一、宮武両家より馳せ催さるるの時、不参の輩に罪科の沙汰ありと雖も、叙用 すべからざるの事。(中略) 一、当国の守護人ならびに宮方、同国隣里の堺に、彼の家風として、或いは闕 所と号して所職を奪い、或いは県邑を領して献芹を徴る。これ則ち寺領滅亡 ・御願退転たるの土は、狼戻の輩においては、満山一揆一同の沙汰として、 庄内を追い出さしめ、永く帰住を免すべからず。(中 略) 仍て起請契約の状、件の如し。 貞和四年戊子三月日 預大法師 宗遍 行事入寺 賢金 年預阿闍梨 頼澄」 |
| 現代語訳や解説については下記を参考にしてください |
| 『詳説日本史史料集』(山川出版社) |
| 『精選日本史史料集』(第一学習社) |
| 『日本史重要史料集』(浜島書店) |
| 『詳解日本史史料集』(東京書籍) |