(s0403)

「小歌」

『閑吟集』
「年々に人こそふりてなき世なれ、色も香もかはらぬ宿の花ざかり、たれ見はやさんとばかりに、又めぐりきてをぐるまの、我とうき世にあり明の、つきぬやうらみなるらむ、よしそれとても春の夜の、ゆめのうちなる夢なれや、夢なれや。
 誰が袖ふれし梅が香ぞ、春に問はばや者云ふ月に会ひたやのう
 花をや夢と誘ふらん いつまでかこの尺八吹いて心を慰めむ
 柳の蔭にお待ちあれ、人問はばのう、楊枝木 切るとおしあれ 
 人買舟は沖をこぐとても売らるる身を、ただ静かにこげよ船頭殿」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)