(s0405)
「宗祇の連歌」 |
| 『新撰莵玖波集』 |
| 「それ連歌はやまとうたの一体として、そのかみよりつたはりて人の世にさかりなり。… しかはあれど代々をかさねてことにあつめえらばれたる事は 其跡なかりしを、なにがしのおとゞ 外にはまつり事をたすくる契をわすれず、うちには道をもてあそぶ心ざしのあさからざりしゆへにひろくまなび、とをくもとめて、いにしへ今の連歌をあつめて、莵玖波集となづけしめ、おほやけごとになずらふるみことのりを下されしより、此みちいよいよひろまりて、さかりにとゝのほりける。あるは本式新式のむねをろんじ、賦物嫌物の法をさだめしまでも、すべてかしこき心ばへにあらずといふ事なんなかりける。(中略)かゝるにいま宗祇をいへる世すて人あり、このみちにたづさひて、やそぢにちかきよわひにもをよべり。此たびかれらがちからを合て、もはらえらびとゝのへしむる事は、かの莵玖波を救済等におほせあはせんあとをおもへる者ならし。(中略)いまりん命をうけたまはれる事は、ひとへに道にふけるおほん心ざしのいたりなるべし。これまことに、君も臣も身をあはせたるといふにあらずや。時に明応四年六月廿日になんしるしをはりぬる」 |
| 現代語訳や解説については下記を参考にしてください |
| 『詳説日本史史料集』(山川出版社) |
| 『精選日本史史料集』(第一学習社) |
| 『日本史重要史料集』(浜島書店) |
| 『詳解日本史史料集』(東京書籍) |