(s0436)
「足利高氏の挙兵」 |
| 『篠村八幡宮文書』 |
| 「敬白 立願 右、八幡大菩薩は王城の鎮護、我家の廟神なり。而して高氏は神の苗裔たり、氏の家督たり、弓馬の道においては、誰人か優異せざらんや。これによって代々朝敵を滅し、世々凶徒を誅す。時に元弘の明君、崇神のため興法のため利民のため救世のために、綸旨をなさるるの間、勅命に随いて義兵を挙ぐる所なり。然る間、丹州の篠村の宿を占め、白旗を揚木の本にたつ。ここに彼の木の本に一の社あり、これを村民に尋ぬるに、いわゆる大菩薩の社壇なり。義兵成就の先兆、武将頓速の霊瑞なり。感涙は暗く仰信を催して憑むことあり。この願たちまち成りて我家再興せば、社壇を荘厳せしめ、田地を寄進すべきなり。よって立願すること件の如し。 元弘三年四月廿九日 前治部大輔源朝臣高氏敬白(裏花押)」 |
| 現代語訳や解説については下記を参考にしてください |
| 『詳説日本史史料集』(山川出版社) |
| 『精選日本史史料集』(第一学習社) |
| 『日本史重要史料集』(浜島書店) |
| 『詳解日本史史料集』(東京書籍) |