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「勘合貿易の実情」

『大乗院寺社雑事記』
「文明五年六月十七日(中略)昔日本仁正直の時は、何時も商人に付て、僧俗渡唐帰朝相違なし。近来は海盗以下不道の輩これある間、日本仁渡る事を用いさる也。鹿薗院御計略によって、勘合を乞請られ、勘合をもつて渡るなり。勘合なき者は殺害すべしと云々。盗人の故也と云々。永享に百枚、宝徳に百枚、勘合を給うと云々。此勘合を船一隻宛に持て、其船中人数を書付くる也。外官何人、仁凡何人と書き、一号船・二号船・三号船と書く。一号船は惣船の頭也。永享に当門跡より北面快弘 宗信房 に渡し下されしは八号船也。十三人の寄合船也。三宝院・聖護院・大乗院・善法寺・三条殿・青蓮院・田中・武衛・畠山・讃州・細川・一色・赤松」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)