(s0481)

「職の分化」

『大徳寺文書』
「永代売渡申百姓職田地之事
   合弐段者、但、在所は松崎里南八反田申下地也、
        下からのなう本田也
右、件の田地は、松崎五郎兵衛、同子二郎太郎の私領たりと雖も、要用あるによって、百姓職徳分の内御米六斗を、直銭三貫文に、永代売渡し申す所実正也。毎年八月中に、興行升定納申すべく候。名主は五つじ大みやのけんしやう寺にて候。此外は諸公事あるまじく候。万一六斗の御米ぶさた申候へば、百姓職めしはなされ、下地を二反ながら余人に御宛あるべし。其時一ごんの儀も申すべからず候。尚々下地いらん煩の儀候はば、請人の子孫の候はんずる間は、其のあきらめを申すべく候。よって後日のため永代売券の状、件の如し。
  文明九年丁酉十一月七日     売主 五郎兵衛尉  
同子 二郎太郎
    松崎田中条 
    請人形見」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)