(s0492)

「損免と逃散」

『阿刀文書』
「端裏書『新見百姓申状』
目安 備中国新見庄西方御百姓等謹みて言上す。
右、去る応永三年は天下大損亡の間、殊に西国は大旱魃大風洪水たるによって、国中□□損免に及ぶの処に、当庄の内は、寺家御知行の分に限って損免を蒙らざるの条、希代の御沙汰なり。所詮、事多しと雖も、尚以て損免を蒙らざれば、耕作を止めて山野に交わり、御公事以下を停止せしむべきの状、件の如し。
  応永五年四月三十日」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)