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「山城の国一揆」

『大乗院寺社雑事記』
「文明十七年十二月十一日、今日山城国人集会す。上は六十歳、下は十五六歳と云々。同じく一国中の土民等群集す。今度両陣の時宜を申し定めんが為の故と云々。然るべきか、但し又下極上の至也。両陣の返事問答の様如何、未だ聞かず。
 十七日、古市、山城より帰陣。六十三日の在陣なり。筒井同じく退散す。十市同前。越智も同じ。両陣の武家衆各引き退き了ぬ。山城一国中の国人等申し合す故也。。自今以後に於ては両畠山方は国中に入るべからず。本所領共は各々本の如くたるべし。新関等一切これを立つべからずと云々。珍重の事也。
 文明十八年二月十三日、今日山城国人、平等院に会合す。国中の掟法猶以て之を定むべしと云々。凡そ神妙なり。但し興成せしめば天下のため然るべからざる事や。
同年五月九日
山城国の寺社本所においては、神領の内たりと雖も両三社の外は、諸入紐・年貢・諸公事以下、午の年 文明八年 一年中は半済たるべく候。この趣、奸謀なく、速かに以て惣国に処して納めらるべきものなり。よって国の定、件の如し。
  卯月十一日       総国月行事 判 
   スカイ」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)