(s0546)
「安土のセミナリオ」 |
『日本巡察記』 |
「第二の修道院は、近江国の安土山と称する信長の主要な都市、すなわち城下町にある。ここは都から約10レーグア隔たっており、36カ国の領主であり、日本の君主である信長が3年前に我等にその地所を与えた。これは、人々が吾人に深い信頼と敬意を払う基となることである。彼は我等が希望しうる限り最良の地域中の地所を与えたのであるが、それは貴族と民衆の両域の中間にあり、信長の邸宅及びその政庁の主要な全貴族の屋敷の全面にあって、それらを眺望することができる。現在この街には、信長に対する敬意から、日本の全貴族の中心人物が参集しているので、我等は同所に優雅な若干の集院を建築した。それは日本風に、周囲に廊下のある部屋20室と、階下の同数の寝室を有し、それらすべての上の三階には大広間があって、現在は、神学校としてこの建築全体が使用されており、貴族の子弟30名が居住している」 |
現代語訳や解説については下記を参考にしてください |
『詳説日本史史料集』(山川出版社) |
『精選日本史史料集』(第一学習社) |
『日本史重要史料集』(浜島書店) |
『詳解日本史史料集』(東京書籍) |