(s0558)

「秀吉と家康の和睦」

『当代記』
「天正十四年十月条
家康公御上洛なり。若し上り給はざれば、妹を返し給ひて、干戈に及ばるべきの由、一途に宣し、殊に秀吉御袋の大政所を岡崎迄下向有るべきの条、疑心なく上洛し給ひ対面有り。弥々入魂有るべきの由なり。茲に因りて此の如く、家康公北の方浜松より岡崎え御出で有り、御袋対面し悦び給ふ。秀吉公家康の上洛を快悦し給ひ、刀脇指并びに数奇道具 何れも、値千金の物なり 進覧せられ云々。家康やがて下向せしめ給ふ間、大政所も則ち上り給ふ。秀吉家康入魂し給ふを、小田原の氏政父子心底不快と云々」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)