(s0559)

「九州平定」

『上坂文書』
「   なをなを、そくさいにて、よふしんかたの事も、ゆたんなく申つけ候まゝ、御心やすくおほしめし候へく候。
 卯月八日の御ふみ、此九日にさつまの国千たいかわのきわ大へいしにて見まいらせ候。まつまつなに事なく、御そくさいのよし、御うれしくおもひまいらせ候。
一、つくし一へんに申付、しまつゐしろ候かこしまえ五りか六りの間に馬をた て、嶋津かうへをはね申候へく候処に、かしらをそり一めいをすてはしり入 候間、せひにおよはす候。いのちを たすたすけまいらせ候事。
一、二三日中にかこしまへこし、国のしをき申つけ、廿四日五日のころには、 ちくせんの国はかたへこし、大たう・なんはんこくのふなつきにて候まゝ、 城をちやうふに申つけ、人しゆのこしおき申へく候事。
一、かうらい国へ御人しゆつかはしかのくにもせひはい申つけ候まゝ、其あひ たはかたにとうりう申へく候事。
一、つしまいきの国の者共みなみなめしつれ上らく申へく候事。
一、しまつ一るいの者共みなみなめしつれ上らく申へく候事。
 右のとをりかたく申つけ、七月のはしめ比には馬を入まいらすへく候まゝ、御心やすくおほしめし候へく候。めてたく、又々、かしく。
  五月九日
    こほ                     ひて吉」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)