(s0590)
「北野の大茶会」 |
『北野大茶湯之記』 |
「一、北野の森において十月朔日より十日間、天気次第、大茶湯御沙汰成さる
るに付て、御名物共残らず相揃えられ、数寄執心の者に見せられるべき御 ため、かく相催成され候事。 一、茶湯執心においては、また若党・町人・百姓以下によらず、釜一、つる べ一、呑物一、茶なきものはこがしにても苦しからず候間、提げ来り仕る べき候事。 一、座舗の儀は、松原にて候間、畳二畳、但し佗者はとぢ付にても、いなは きにても苦しかる間敷事。着所の儀は次第不同たるべし。 一、日本の儀は申すに及ばず、数奇心懸けこれ有るものは、唐国の者までも 罷出づべく候事。 一、遠国の者まで見せらるべき為、十月十日までに日限延しなされ候事。 一、侘者においては、誰々遠国の者によらず、御手前にて御茶下さるべき旨 仰せ出だされ候事」 |
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現代語訳や解説については下記を参考にしてください |
『詳説日本史史料集』(山川出版社) |
『精選日本史史料集』(第一学習社) |
『日本史重要史料集』(浜島書店) |
『詳解日本史史料集』(東京書籍) |