(s0603)
「大坂落城」 |
| 『駿府記』 |
| 「元和元年五月条 七日 寅の刻、将軍家大坂表御進発す。大御所卯の刻御動座 平野天神森 す。茶臼山、巳の刻合戦始る。大坂勢敗北す。(中略)未の刻迄挑戦のところ、関東勢少し敗北のところ、幕府自ら麾を執らしめ、進ましめ給う。御□人取留む。然りといえども左右を払い勇み給う。これにより諸軍勇み進む。又越前少将殿てより、大野修理宅を放火す。其の火二の丸に移るに就き、本丸残らず焼亡す。都合敵二万余討捕らる。未の刻、大御所茶臼山、幕下御同所渡御す。幕下仰せて日く、諸軍潔仕の由仰せ上げらる。大御所仰せて日く、『幕下比類無き御手柄の由、甚だ御感悦』、御感涙流させめ給う。 八日、辰の刻、片桐市正使者言上申し云う。秀頼并びに御母の儀、大野修理、速水甲斐守を始め其の外究竟の士、二の丸帯車輪に引篭る由と云々。幕府御使として、安藤対馬守参上申し云う。秀頼并びに御母の儀其の外、帯くるわに篭るのところ、すなわち切腹申し就くるの由仰せ上げらる」 |
| 現代語訳や解説については下記を参考にしてください |
| 『詳説日本史史料集』(山川出版社) |
| 『精選日本史史料集』(第一学習社) |
| 『日本史重要史料集』(浜島書店) |
| 『詳解日本史史料集』(東京書籍) |