(s0644)
「安南国への書瀚」 |
| 『異国日記』 |
| 「日本国源家康、安南国統兵元帥瑞国公に復章す。信書落手、巻舒再三、本邦長崎より発する所の商船、其の地に於て逆風舟を破り、凶徒人を殺せば、国人宜しく教誡せしむ。足下今に至りて舟人を撫育するは、慈恵の深きなり。異国遺産、目録の如くこれを収む。夫物、遠至を以て罕見珍となす。今や吾邦四辺無事、群国昇平也。商人往返、滄海陸地、逆政あるべからず。心を安んずべし。本邦の舟、異日其の地に到り、此の書印を以て証拠となすべし。無印の舟は、これを許すべからず。弊邦の兵器、聊かもれを投贈す。実に千里鵝毛なり。時に孟冬、保稟珍重。 慶長六年辛丑小春日 御印」 |
| 現代語訳や解説については下記を参考にしてください |
| 『詳説日本史史料集』(山川出版社) |
| 『精選日本史史料集』(第一学習社) |
| 『日本史重要史料集』(浜島書店) |
| 『詳解日本史史料集』(東京書籍) |