（ｓ０６５２）

「鎖国令（奉書船以外の渡航禁止）」

『徳川禁令考』

「一、異国江奉書船の外、舟遣わし候儀堅く停止の事。
　一、奉書船の外ニ日本人異国江遣わし申す間敷候。若忍び候而乗まいり候ものこれ有るに於てハ、其ものハ死罪、其船并船主共ニ留置き、言上仕るべき事。
　一、異国江渡り住宅これ在る日本人来り候はゝ、死罪申し付くべく候。但し是非に及ばざる仕合これ有り而異国ニ逗留致し、五年より内ニ罷り帰り候ものハ、穿鑿を遂げ、日本にとまり申すべきニつきては御免、併し異国江又立帰るべきニおゐてハ死罪申し付くべく候事。
　一、異国船ニつみ来り候白糸直段を立て候而残らず五ケ所へ割符仕るべきの事。
　一、薩摩、平戸、其外いづれの浦に着候船も長崎の糸の直段の如くたるべし。長崎にて直段立ち候ハぬ以前、商売停止の事。
　　　　寛永十年」

現代語訳や解説については下記を参考にしてください

『詳説日本史史料集』（山川出版社）

『精選日本史史料集』（第一学習社）

『日本史重要史料集』（浜島書店）

『詳解日本史史料集』（東京書籍）