(s0705)
「赤穂事件の賛否」 |
| 『擬律書』 |
| 「義は己を潔くするの道にして、法は天下の規矩なり、礼を以て心を制し義を以て事を制す。今四十六士其の主の為に□を報ずるは、是侍たる者の耻を知るなり。己を潔くする道にして、其の事は義なりと雖も、其の党に限る事なれば、畢竟は私の論なり。其のゆへんのものは、元是長矩殿中を憚らず其の罪に処せられしを、又候吉良氏を以て仇と為し、公義の免許もなきに騒動を企る事、法に於て許さざる所なり。今空しからずして、彼等が忠義を軽ぜざるの道理、尤も公論と言ふべし。若し私論を以て公論を害せば、此の以後天下の法は立べからず」 |
| 現代語訳や解説については下記を参考にしてください |
| 『詳説日本史史料集』(山川出版社) |
| 『精選日本史史料集』(第一学習社) |
| 『日本史重要史料集』(浜島書店) |
| 『詳解日本史史料集』(東京書籍) |