(s0742)

「武士の内職」

『世事見聞録』
「殊に小給の侍・徒士・足軽其以下の者は奉公の間の内職にて傘を張、提燈、下駄・足駄の鼻緒を始め種々細工を致し、妻子も共々稼ぎ、町人の蔭にて、余情を請、渡世のたしに致す事故、終には奉公筋よりも、其引合の町人を旦那の如く心得、身に付たる義理を外になして、 金銀の襟に付、世挙て町人を慕ひ、人は武士より町人と成、侍も兎角町家に交り、放埓者は遊芸抔習ひて町人に成り、 …猥に利に走り、軽薄に成り、面目恥辱を知らず」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)