(s0744)
「苛税」 |
『西域物語』 |
「田畑に際限あり、出産の米穀に亦際限あり、年貢租税に亦際限あり、其残りの米穀も亦際限あり、其際限ある米穀を以て、下万民の食用を達するを、士・工・商・僧・遊民、日を追、月を追、増殖するゆへ国用不足となる。是に於て是非無くも猾吏を選挙して農民を責め虐るより外の所業なし。終に過租税を取り、課役を掛るに至るなり。是に於て農民堪えかね、手余地と名け良田畑としれど亡処と為て、租税の減納を謀るなり。…斯なり行く勢ゆへに、出生の子を間引ことは扨置き、餓死人も出来する筈なり。斯の如く理道明白なるものを、神尾氏が日く、胡麻の油と百姓は、絞れば絞るほど出るものなり、といへり。不忠・不貞いふべき様なし」 |
現代語訳や解説については下記を参考にしてください |
『詳説日本史史料集』(山川出版社) |
『精選日本史史料集』(第一学習社) |
『日本史重要史料集』(浜島書店) |
『詳解日本史史料集』(東京書籍) |