(s0772)

「社会階級の否定」

『自然真営道』
「中平土の人倫は十穀盛に耕し出し、山里の人倫は薪材を取りて之を平土に出し、海浜の人倫は諸魚を取て之を平土に出し、薪材十穀諸魚之を易へて山里にも不足無く、海浜に過不足無く、彼に富も無く、此も貧も無く、此に上も無く彼に下も無く、(中略)上無ければ下を責め取る奢欲も無く、下無ければ上に諂ひ巧むことも無し。(中略)各々耕して子を育て壮んに能く耕して親を養ひ子を育て一人之を為れば万々人之を為して貪り取る者無ければ貪り取らるる者も無く、転定も人倫も別つこと無く、転定生ずれば人倫耕し、此以外一点の私事無し。是れ自然の世の有様なり」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)