(s0775)
「黄表紙の改革風刺」 |
『文武二道万石通』 |
「頼朝公御前の人をしりぞけておゝせけるは、『いかに重忠、われ四海をおさめしより、日本の大名小名安堵の思ひをなすといへども、武備におこたる心生ずべし。治世といへども文ばかりにてはおさめがたし。今鎌倉の大小名、文にかたぶくもの何ほど、武にはやるもの何ほどといふ事を、なんぢが智恵をもってはかるべし』 (重忠)『文武兼備したる武士はなければ、どりたへか片より申すべし。又文でもなく武でもなき、ぬらくら武士多かるべし。二つにわけてお目にかけませふ』 (武士一)『御人ばらひの御用はなんであらふ。なにか文福茶釜で、剣菱をのむといふやふな声がきこへた』」 |
現代語訳や解説については下記を参考にしてください |
『詳説日本史史料集』(山川出版社) |
『精選日本史史料集』(第一学習社) |
『日本史重要史料集』(浜島書店) |
『詳解日本史史料集』(東京書籍) |