(s0815)
「薩摩藩の改革」 |
『近世日本国民史』 |
「三都并びに南都、御国元御借財の儀、御改革御発起迄の金高五百万両に相及び、御利払ひ等の道付き兼ね候に付き、止むを得ざる事、一往は御断り及ばれ、然しながら孰れも拠なき金筋の儀故、追々とは御返済の廉相立つべき旨、訳て仰付置かれ候処、其後五ケ年も相過ぎ、去る申年に至り、未だ御金繰御難渋ながら、極御内用計りを以て、京・大坂の分は、本金千両に付き、四両宛の宛を以て、年賦本入れの仕法相初め、渡し置かれ候証書は取揚預り置き、別段通帳相渡し、右金高書き載せ候仕向にて、江戸の儀も、翌酉年より同様渡し来り申し候処、莫大の御借財、先ず異儀無く治定の形に罷成り申し候。これに依り年々、右割済のため大坂に於て金二万両差分け、右の内より京都、江戸へも差廻し、御内用方掛りの者共掛置き、極密も計を以て、渡方取扱ひ仕らせ申す事に御座候」 |
現代語訳や解説については下記を参考にしてください |
『詳説日本史史料集』(山川出版社) |
『精選日本史史料集』(第一学習社) |
『日本史重要史料集』(浜島書店) |
『詳解日本史史料集』(東京書籍) |