(s0816)
「薩摩藩の軍事改革」 |
『近世日本国民史』 |
「旧局を廃せられ、新に立られたるは島津家の兵法を本とし、専ら銃隊を組織し、大砲・小銃を要とし、亦甲越諸家支那の良法も取捨折衷して時体に応ずるの法を設けられたり。然れ共大砲・小銃の鋳製、車台、弾薬、銃薬の製、高島が伝を本にし、西洋の原書に依て製し、大砲・小銃皆試みたるに良工の意外に生じ数千挺を鋳す、大砲も亦同じ。江戸下曽根氏も其他も未だ開けざるに先立ち、西洋より渡さんには容易き事なりしか共、旧幕の嫌悪を憚り皆原書より訳し高島の伝を参考したるには、成田正右衛門、田原直助等思慮を尽し、幸に良工も有りて大砲も五戎ポンド迄は度々試み実用に心遣ひなき様に備へたり」 |
現代語訳や解説については下記を参考にしてください |
『詳説日本史史料集』(山川出版社) |
『精選日本史史料集』(第一学習社) |
『日本史重要史料集』(浜島書店) |
『詳解日本史史料集』(東京書籍) |