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「ペリーの日本に臨んだ態度」

『ペルリ提督 日本遠征記』
「武力に訴へての上陸の問題は事件の今後の発展によって決定されるものであった。これは勿論採らるべき最後の手段であったし、また最後たることが望ましかった。然し提督は最悪の場合を予想して、艦隊に対して絶えず完全な準備をさせておき、戦時中と全く同様に乗組員を徹底的に訓練した。提督は日本の土地で日本人と会見して、いささか日本人の排外政策の蒙を啓いてやろうとも、準備もしていたのであった。もし日本人が見識ぶって高くとまるならば、面白い勝負であった。けだし他の国民もまた誇りを有しているのであって、その誇りを如何に守るべきかを知っているということと、日本人が吾々よりも優越しているものとは認めないということを、日本人に知らしめるのは結構なことであった」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)