(s0833)

「条約勅許の奏請」

『維新史』
「三四十年前より、欧羅巴諸州の乱追々治り、諸民治平の業を営み候趣意にて、交易太盛に相成り、五大州悉く交易和親の盟約をなし候勢に相成り、是迄広く夷人に交り申さざる漢土にても、諸国と条約等相定め、琉球国も仏良西・英□利・亜墨利加等の国々と条約取結び候事。(中略)元来、西洋人共、虚喝もこれ有り候得共、追々対話を遂げ、其の外書籍又は蘭人差出し候風説書、並びに持渡りの器械、其の外実地経験考合せ仕り候え共、強ち虚喝のみにもこれ無き段、追々相分り、最初は不承知の人人も次第に発明致し、鎖国相成らざる儀を会得致し候儀、此の節は十に八九に相成り候儀に御座候」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)