(s0848)

「イギリスの対日政策(オールコックの認識)」

『大君の都』
「われわれの国民生活にたいして貿易がもつ関係は、肉体の生活にたいする空気のようなものであるー死活の要素であり、必要なものであって、ぜいたくなものではないーそれは、なしですまそうと思ってもすましえないものであり、たえず拡大するわれわれの肺の要求するほど十分な量がえられないとすれば、それを戦いとらねばならぬほどのものだ。(中略)われわれは、危険や出費なしにはすまされないにもかかわらず、いたるところに貿易をさがしもとめる。われらは、われらのたえず増加する欲望と生産力とに応ずるために、新しいたえず拡大する市場を求める。そして、これらの市場は、主として極東に横たわっているように見える。われらはおのずとそこへ赴く。われらの第一歩は、条約によってかれらの提供する市場に接することである。土着政権は商議を開始する意向がないので、われらは、唯一の効果的手段ー圧迫を向けて、要求されている貿易へのあらゆる権利と便宜とを与えることを意味する文書を獲得する」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)