(s0851)
「救小屋」 |
『日本財政経済史料』 |
「近年引続き米価高値にて、其日稼の者共一統困窮におよび候処、当夏以来追々米直段引上必至と難儀に及び、家財・衣類等迄売払ひ候ても給続き兼ね、住所にも離れ飢渇に及び候程の者は、此度御救として神田佐久間町河岸へ小屋補理置き候間、右小屋入り申付け候。尤も朝夕賄の儀は町会所より下され候間、昼の内は銘々出稼致し元手を稼ぎ留め、凡そ百日程相立ち候はば銘々店持ち候様致すべし。尤も、格別の御仁恵を以て仰付けられ候儀に付、小屋内に罷成り候内、風儀宜しく相慎み罷成り候様申付け、其外諸事町会所掛り差図致すべく候間、其旨存ずべし。且、俄に住所に離れ、未だ行倒れず候程にはこれ無く、飢に及び難儀いたし候者これ有り候はば、召連れ訴出ずべく候」 |
現代語訳や解説については下記を参考にしてください |
『詳説日本史史料集』(山川出版社) |
『精選日本史史料集』(第一学習社) |
『日本史重要史料集』(浜島書店) |
『詳解日本史史料集』(東京書籍) |