(s0876)

「参与の職務」

『続再夢紀事』
「元治元年正月二日条
此の日会津殿・伊達殿・島津殿にも集会せられ、(中略)参与御勤務方は御簾前の朝議に参与せしめらるゝと、御下問の上其の議に参与せしめらるゝと二途の御詮議ありて、近衛前関白殿は御簾前に於て参与せしめらるべき御意見、尹宮は御下問の上参与せしめらるべき御意見なりしが、是も爾後御簾前の参与ならでは折角諸侯を召し寄せられたる甲斐あらずとの御衆議にて、粗前関白殿の御意見に決せられしよし。尤も此の事は薩藩にて尚又御所向へ周旋すべければ、今後参与の御方々が参内せらるべき定日を御内定ありたしと申出で、即ち御相談の上、二日隔に参内せらる事に決せられ、是も島津殿御引受け周旋せらるべしとの事なりき」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)