(s0907)

「ロッシュの外交政策建言」

『徳川慶喜公伝』
「貴国の危機正に今日に迫る。宜しく事情を弁駁して、彼の詐謀を破らざるべからず。然らざれば諸外国も亦疑義を生ずるに至らん。宜しく将軍が天下の政権を掌握するに至れる事、天皇が六百年来政治を執らざる事、公卿は大君の恵によりて生活し、大名も大君の号令に服従せる事、天皇の親政はかえって争乱を醸すべき事等の意を記したる一書を草して渡さるべし。余はこれを仏文・英文に翻訳して、巴里在留の欧米各国の公使に交付し、且つ、倫敦・巴里に於ける著名の新聞紙に掲載せしめん」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)