(s0910)
「舟中八策」 |
『坂本龍馬関係文書』 |
「慶応三年六月付 一、天下の政権を朝廷に奉還せしめ、政令宜しく朝廷より出づべき事。 一、上下議政局を設け、議員を置きて万機を参賛せしめ、万機宜しく公議に決 すべき事。 一、有材の公卿・諸侯及び天下の人材を顧問に備へ、官爵を賜ひ、宜しく従来 の有名無実の官 を除くべき事。 一、外国の交際広く公議を採り、新に至当の規約を立つべき事。 一、古来の律令を折衷し、新に無窮の大典を撰定すべき事。 一、海軍宜しく拡張すべき事。 一、御親兵を置き、帝都を守衛せしむべき事。 一、金銀物貨、宜しく外国と平均の法を設くべき事。 以上八策は、方今天下の形勢を察し、之を宇内万国に徴するに、之を捨てゝ他に済時の急務あるべし。苟も此の数策を断行せば、皇運を挽回し国勢を拡張し、万国と並立するも亦敢て難しとせず。伏て願くは、公明正大の道理に基き、一大英断を以て天下と更始一新せん」 |
現代語訳や解説については下記を参考にしてください |
『詳説日本史史料集』(山川出版社) |
『精選日本史史料集』(第一学習社) |
『日本史重要史料集』(浜島書店) |
『詳解日本史史料集』(東京書籍) |