(s0916)

「討幕の密勅」

『維新史』
「詔す。源慶喜、累世の威を籍り、闔族の強を恃み、妄に忠良を賊害し、数ば王命を棄絶し、遂に先帝の詔を矯めて懼れず、溝壑に万民を擠れて顧みず、罪悪の至る所、神州将に傾覆せんとす。朕今民の父母たり、是の賊にして討たずんば、何を以てか、上先帝の霊に謝し、下万民の深□に報ぜんや。此れ朕の憂憤の在る所、諒闇にして顧みざるは、万已むべからざるなり。汝、宜しく朕の心を体し賊臣慶喜を殄戮し、以て速度やかに回天の偉勲を奏し、しかして生霊を山嶽の安きに措くべし。此れ朕の願、敢て懈るあるなかれ」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)