(s0927)

「蝦夷政権」

『維新史』
「当節は函館・松前とも一円平定、農商業を安んじ人心帰依仕り候に付、已に山野開拓の仕法取調べ、北門警護の手配り仕り罷り在り候間、何卒旧主家へ永久下賜り候儀、御沙汰相成り候様幾重にも叡裁を仰ぎ奉り候。右に付、猶を申上げ奉り候は、私共所謂三千一心、矢て他に靡き候へども、主張これなく候ては手足の頭目なきが如く、開拓警衛共十分行届き難く候間、徳川血統の一人御撰任、諸務差配りり候様仕り度く、左候へば一層感激奮発仕り、不毛の僻地は富饒の郷となり、北門も警護金湯の固をなし、内地の利益を興すべく、外寇の防禦厳にすべし。実に自今一大急務と存じ奉り候」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)