(s0932)
「武州一揆」 |
『秩父領飢渇一揆』 |
「慶応二丙寅年 先づその最寄を手初として、常々貪欲無道の聞えある方へは、其の前より其の村長へ懸りて、窮民を救ふや否を懸合ふこともっとも慇懃なり。然るべき挨拶は其の趣の通り、そのかどへ札を立て去る。不相応の挨拶は直様打破り打毀して、暴風の吹あるゝ如くなり。 徒党方の心得を聞くに、貧民を救ふため、無慈悲をしらすのみ、只、鋸斧の類を用意して、敢て人衆をそこなふ道具は持つに及ばず。もし上みより手当ありて、面縛に及ぶ時は、速に裁許を請ふべしと心得なるよし。其の故か、得物を持ちて振廻したる説あまり聞かず」 |
現代語訳や解説については下記を参考にしてください |
『詳説日本史史料集』(山川出版社) |
『精選日本史史料集』(第一学習社) |
『日本史重要史料集』(浜島書店) |
『詳解日本史史料集』(東京書籍) |