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「西郷隆盛の征韓論」 |
『大西郷全集』 |
「明治六年八月十七日付ー板垣退助宛西郷隆盛書翰 只今の行掛にても公法上より押詰め候へば、討つべきの道理はこれ有るべき事に候へ共、是は全く言訳のこれ有る迄にて天下の人は更に存知これ無く候へば、今日に至り候ては全く戦の意を持たず候て、隣交を薄する義を責め且つ是迄の不遜を相正し、往先、隣交を厚する厚意を示され候賦を以て使節を差し向けられ候へば、必ず彼が軽蔑の振舞相顕れ候のみならず、使節を暴殺に及び候義は決して相違これ無き事に候間、其の節は天下の人、皆挙て討つべきの罪を知り申すべく候間、是非、この処迄に持参らず候では相済まざる場合に候段、内乱を冀ふ心を外に移して国を興すの遠略は勿論、旧政府の機会を失し無事を計て終に天下を失ふ所以の確証を取りて論じ候」 |
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現代語訳や解説については下記を参考にしてください |
『詳説日本史史料集』(山川出版社) |
『精選日本史史料集』(第一学習社) |
『日本史重要史料集』(浜島書店) |
『詳解日本史史料集』(東京書籍) |