(s1024)

「大隈案に対する伊藤博文の反対意見」

『岩倉具視関係文書』
「岩倉宛書翰
大隈此節の建白を熟読仕候処、実に意外の急進論にてとても魯鈍の博文輩驥尾に随従候事は出来申さず、且亦現今及将来の大勢を観察仕り候主眼も甚相違仕候。読歴史欧州の沿革変故の迹を想像するも、博文が管見にては彼建白に載する所の如く成績を容易に得られ候ものとは存せず候。到底如斯に大体の眼目背地候上は、実に遺憾且恐縮の至に御座候へども、当官御放免を奉願候外幾回熟考仕候ても手段御座無く候」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)