(s1032)

「蜂起にあたっての田代栄助の演説」

『秩父騒動』
「われら諸方の勢力を合せて埼玉県を打破り、軍用金を備え、浦和の監獄を破り、村上泰治を助け出し、沿道の兵と合し、東京に上り、板垣公と兵を合し、政府の吏員を追討し、圧政を良政に改め、自由の世界として人民を安楽ならしめる。この間には軍隊が必ず来るから、されば兵士に対し、自由党の兵はお前らの父、お前らの兄なり、お前らの父兄に発砲するとは不孝不義ではなからうか、不孝不義でなくなるには元に向かって発砲すればお前らもまた自由の士であつと説け。このように話せば兵士たちも何で我らに危害を加えようか。しからば兵隊は恐るるに足らない」



史料
現代語訳や解説については下記を参考にしてください
『詳説日本史史料集』(山川出版社)
『精選日本史史料集』(第一学習社)
『日本史重要史料集』(浜島書店)
『詳解日本史史料集』(東京書籍)