(s1044)
「樺山資紀の蛮勇演説」 |
『大日本帝国議会誌』 |
「此何回の役を経過して来た海軍であって、今迄此国権を拡張し海軍の名誉を施した事は幾度あるだろう。四千万の人民も其位の事は御記憶あるだろう。先日井上角五郎君が四千万の人民は八千万の眼があるだらう。其の眼を以て見たなれば、今日海軍を今の如き事に見て居る人があるであらうか。此の如く今日海軍のみならず、即ち現政府である。現政府は此の如く内外国家多難の艱難を切抜けて今日迄来た政府である。薩長政府とか何政府とか云っても今日国の此安寧を保ち、四千万の生霊に関係せず、安全を保ったと云ふことは誰の功力であるか。(笑声おこる)御笑に成る様なことではございますまい」 |
現代語訳や解説については下記を参考にしてください |
『詳説日本史史料集』(山川出版社) |
『精選日本史史料集』(第一学習社) |
『日本史重要史料集』(浜島書店) |
『詳解日本史史料集』(東京書籍) |