(s1083)
「小説の原点」 |
『小説神髄』 |
「小説の主脳は人情なり、世態風俗これに次ぐ。人情とはいかなるものをいふや。日く、人情とは人間の情欲にて、所謂百八煩悩是れなり。…此人情の奥を穿ちて、所謂賢人君子はさらなり。老若男女、善悪正邪の心の内幕をば洩す所なく描きいだして周密精到、人情を灼然として見えしむるを、我が小説家の務めとはするなり。よしや人情を写せばとて、其皮相のみを写したるものは、未だこれを真の小説といふべからず。其骨随を穿つに及びて、はみめて小説たるを見るなり」 |
現代語訳や解説については下記を参考にしてください |
『詳説日本史史料集』(山川出版社) |
『精選日本史史料集』(第一学習社) |
『日本史重要史料集』(浜島書店) |
『詳解日本史史料集』(東京書籍) |